エレクトロルート社: 好調な2021年度業績 -背景に新しい市場への事業拡大-

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20221121日 プレスリリース 

 

エレクトロルート社: 好調な2021年度業績

背景に新しい市場への事業拡大

アイルランドのエネルギー・トレーディングおよびサービス大手のエレクトロルート社の2021年度業績は、売上高が前年の4,620万ユーロから2億330万ユーロに、税後利益は640万ユーロから4,920万ユーロに増加する好決算となりました。欧州・日本での事業拡大が係る業績好調の主因ですが、将来受渡分に係る時価評価益の計上も背景にあります。

三菱商事による2016年の株式過半数取得、2022年の完全子会社も追い風に、エレクトロルート社は日本市場へも事業を拡張してきました。このパートナーシップにより、エレクトロルート社は三菱商事より3億ユーロの資本拠出を受けています。三菱商事により提供された資本は、非常にボラタイル、かつ、価格水準が上昇している事業環境を乗り越えるために提供され、エレクトロルート社は同資本を活用することで、ポートフォリオ内のさまざまな有利なポジションを維持することができました。

2011年に設立されたエレクトロルート社は急速に拡大し、現在はアイルランド、イギリス、ヨーロッパ、日本で90人を超えるエネルギー専門スタッフを雇用しています。エレクトロルート社のトレーディング・チームは、自社のトレーディング・プラットフォーム、ElectroRoute CORE を活用して、1日24時間年中無休体制で、14のエネルギー市場の風力発電基地、太陽力発電基地、蓄電池施設を含む再生可能エネルギー・アセットに対し、必要不可欠なトレーディング・サービスを提供しています。

2021年、エレクトロルート社は日本市場で初めての大きな契約を獲得しました。これは、エレクトロルート社の関連企業であるMCリテール・エナジー社とコーポレートバイヤーとの間で締結されたマイルストーンとなる売電契約 (PPA)でした。

アイルランド市場では、北アイルランドのエヴィシャガラン・ウィンド・ファーム社およびクレイゴア・エナジー社との間で結ばれた重要なPPAを発表しました。これらは、イタリアの独立系再エネ発電会社大手であるERG SpA によって開発が行われました。デリー県にあるこの2つの風力発電基地は70MWの設備容量を誇り、その予測年間出力は250GWh になります。これは、毎年約47,500軒の家庭の消費電力を賄うことができる出力量で、2022年の初頭から既に操業が開始されています。

エレクトロルート社が管理する蓄電池施設の容量も275MW に増加しました。これは、アイルランド島で最大の独立系蓄電池ポートフォリオとなります。エレクトロルート社のポートフォリオは、アイルランド島のマーケット・シェアの40%以上を占めています。エレクトロルート社が最適化する蓄電池施設は、重要な予備電力とAncillaryサービス商品を系統運用機関に提供することによって、送電網の安定性を支えます。

今月初め、エレクトロルート社は、2025年までに50人の専門スタッフを新たに雇用すると発表しました。

この決算結果についてエレクトロルート社代表取締役のローナン・ドハティは次のように語っています。「私たちはエレクトロルート社の継続的な成長を非常に誇らしく思っています。弊社は業界内で着実に雇用を創出し、新しい手法やイノベーションをもたらしてきました。事業活動をとおして何百万トンものCO2をオフセットし、利益を確実に成長させ、3億ユーロを超える海外資本をアイルランドに呼び込みました」

「弊社のミッション、そして弊社経営陣のミッションは、短期的に大きな成果を出すことではありません。我々はグリーン・トランスフォーメーション(GX)に長期的に貢献することを目的としてエレクトロルート社を設立しました。これは研究、政策関連等、本産業内のさまざまな仕事にまたがる各人のキャリアを通しての目的であり、我々は未来に向けこれを継続していきます。」