三菱商事がエレクトロルート社の買収を完了

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202277:  再生可能エネルギー取引のリーディング・カンパニーであるエレクトロルート社は、本日、2016年に既に支配株主となっていた三菱商事が同社の残りの35.83%の株式を取得したと発表しました。三菱商事の経営参画以来、エレクトロルート社は力強い成長を続け、売上高は年平均56%の割合で増加しています。また、2020年には、三菱商事のサポートを受けて日本市場への参入も果たしました。今回の買収完了により、エレクトロルート社のさらなる事業拡大と成長への戦略に引き続き力が注がれることになります。エレクトロルート社の経営陣は留任します。

 

2011年に創業したエレクトロルート社は急速な成長を遂げ、現在ではアイルランド、英国、日本で90人を超えるエネルギーの専門家を雇用しています。24時間365日稼働しているエレクトロルート社のトレーディング・チームは、ElectroRoute COREというカスタムメイドの取引プラットフォームを活用し、風力、太陽光発電所、蓄電池などの再生可能エネルギーに関する施設に必要不可欠なトレーディング・サービスを提供しています。また、14のエネルギー市場で事業を展開しています。三菱商事は日本最大の総合商社であり、金融、銀行、化学、食品、エネルギーなど、世界規模で多様なセクターにおいて事業を行っています。

 

エレクトロルート社の共同設立者で代表取締役のローナン・ドハティは次のように語っています。

「2016年のパートナーシップ締結以来、三菱商事はエレクトロルート社の発展に重要な役割を果たしてきました。私たちはネットゼロの実現という共通の目標に向け志を同じくしており、これは以前にも増して重要になっています。三菱商事は2030年に向けて、そしてそれ以降についても明確で長期的な戦略とビジョンを持っています。再生可能エネルギーと脱炭素化社会に向けて世界が加速する中、こうした戦略とビジョンの一部となるのが欧州と日本で成長を続けるエレクトロルート社なのです」

「エレクトロルート社に対する三菱商事のコミットメントを示す今回の買収により、弊社は欧州および日本の脱炭素エネルギー経済の実現に必要とされる革新的なエネルギー取引ソリューションを引き続き提供することができます」

 

三菱商事 ユーティリティサービス部長の梶剛士は、今回の買収について次のように語っています。

「エレクトロルート社は、三菱商事のエネルギー転換の取り組みにおいて主要な役割を果たします。私たちはクリーンな再生可能エネルギーの推進に全力を尽くしており、2050年までにGHG排出量ネットゼロを達成することを目指しています。本日の発表は、日本の電力市場の規制緩和が進む中で持続可能な成長を推進する三菱商事とエレクトロルート社の大きな機会を象徴するものです」

 

エレクトロルート社について

エレクトロルート社は、再生可能エネルギーにフォーカスした国際的なエネルギー取引企業です。2011年の創業以来、急速な成長を遂げ、現在はアイルランド、イギリス、日本で90人を超える専門スタッフを雇用しています。

脱炭素時代のエネルギー・システムに商業的手法を活用してネットゼロを実現することがエレクトロルート社のビジョンです。同社のトレーディング・チームは、AIとテクノロジーを駆使したユニークなプラットフォームであるElectroRoute COREを使用して、24時間365日体制でさまざまな再生可能エネルギー施設との取引および最適化を行います。

 

三菱商事について

三菱商事は東京に本社を置く総合商社であり、世界の約90か国/地域で事業を展開しています。

資源やエネルギー等さまざまな事業に参画している民間企業として、三菱商事は脱炭素化の推進に取り組んでおり、2021年10月にはカーボン・ニュートラルに向けたロードマップを発表しました。

エレクトロルート社もその一員である三菱商事の電力ソリューショングループは、社会の脱炭素化に寄与するさまざまなプロジェクトや再生可能エネルギー事業 、太陽光およびその他の分散型発電事業、電気自動車の導入拡大に必要不可欠なリチウムイオン電池製造事業、蓄電事業等に取り組んでいます。

2022年4月、三菱商事は革新的な脱炭素技術の社会実装を加速させるブレイクスルーエネルギーカタリスト(Breakthrough Energy Catalyst)への出資参画を発表しました。